雪の蓼科山 僧職系登山男子の冬期登拝

毎年、山に雪が積もったと聞くと、
八ヶ岳の蓼科山か天狗岳に登っています。
今回はただの雪山登山ではなく、「登拝」として登ることにしました。(2021年12月登拝)

装備は厳冬期用のハードシェル、10本刃のアイゼン、ストック(スノーバスケット装備)など冬期登山の装備。
登拝装備としては、錫杖・袈裟(小野塚五条)・念珠です。

山頂に祀られているのは蓼科神社奥社。
登拝路としては、七合目登山口からでしょうが、冬期は蓼科スカイラインが閉鎖されています。
そこで、ビーナスラインのスズラン峠にある女神茶屋登山口から登りました。

今シーズン初めてのアイゼンです。
疲れてくるとアイゼンワークが不安定になってくるので、
もっと雪山登山の技術を高めなければと思います。

しかし、本当に美しい蓼科山の森。
雪景色が本当に神々しく感じます。

山頂直下の急坂を登り、
山頂に到着。
前日が快晴だったので、山頂まではしっかりトレースがありましたが、
山頂から奥社まではノートレース。ここだけ「わかん」が欲しいとよく思います。

奥社にてご法楽(神仏の前で読経し、神仏に喜んでもらうこと)を捧げます。
蓼科山山頂の奥社は、大和武尊東征の折から祀られているとのこと。
この場所が、遥か昔から神さまの祀られている場所であることがわかります。
初めて冬の蓼科山に登ったとき、「八ヶ岳ブルー」が鳥居に映えて、
本当に美しかったのが忘れられません。
今回もその美しさを紹介したかったのですが、
残念ながらこの日は高曇り。
それでも、一面の銀世界は本当に素晴らしい光景でした。

蓼科神社奥社

身体も冷えてきますので、さくさく下山します。
下山後に蓼科神社里宮へお参りしました。

こじんまりとしていますが、雰囲気のあるお宮さんです。
本来であれば、里宮にお参りしてから奥社かと思いますが、
無事に登拝できましたので、ご報告と感謝のためご法楽を捧げます。

雪山のトレーニングに、何度も登る蓼科山ですが、
しっかり登拝したのは今回が初めてでした。
やはり里宮をお参りし、7合目から登拝したいところ。
蓼科スカイラインが開通したら、そちらからしっかり登拝しようと思います。

蓼科神社里宮

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syousetsudou