2022年1月、鉢伏山に登りました。
鉢伏山は長野県松本市・岡谷市にある山です。
標高は1,929m。
近年、北アルプスや南アルプス、八ヶ岳とおまけに諏訪湖も一望できる「高ボッチ」が有名になりましたが、
その隣にあります。
夏でしたら肩にある鉢伏山荘まで車で行けて、山頂まで片道20分ほどのお手軽登山ができる素晴らしい山。
そして、山頂からは北アルプスや松本平が一望できる大展望。
そんな山です。
ところが、冬期は車道が封鎖。
麓から歩いて行くしかありません。
ルートは主に3つ。
牛伏寺ルート、フランス式階段工ルート、扉温泉ルート。
今回は登拝でありますので、牛伏寺ルートから登りました。
牛伏寺の駐車場脇に登山口があり、そこから尾根道をひたすらに登っていくルートです。
牛伏寺は厄除祈願の寺。
ご本尊さまの十一面観音菩薩は、信州随一の厄除観音として有名です。
1月中はたくさんの参拝者が訪れます。
そこで、1月中は登山者の駐車はご遠慮いただきたいとのこと。
下から車道を歩きました。
特に危ない箇所はないのですが、
直前に登った山友達は、雪が多くて撤退したとのことでした。
そこで「わかん」を持っていき、万全を期しました。
車道と合流するまではチェーンスパイクのみ。車道からは、鉢伏山荘前あたりから雪が深く、わかんを装着しました。
この日は風も無く、雲一つない晴天でした。
しかし、天気下り坂で下山のあたりから雲が多くなってきました。
鉢伏山は山岳信仰の山。
石仏が多く残されています。
ところが、ほとんどが雪の中。
雪が溶けたら、登拝スタイルでお参りに来たいと思います。
山頂は、北アルプスや松本平の街並みが一望できる大展望です。
夏は車でもかんたんに来ることができますので、高ボッチと合わせてオススメです。
でも、冬にしか出会えない風景があり、
牛伏寺から仏さまを拝もうと思って来ないと気付けないものがあります。
冬山の凛とした空気の中、読経をするのは気が引き締まります。
お勤めをしたり、写真や映像を撮ったりしていたら、すっかり予定時刻をオーバーしていました。
急ぎ下山します。
しかし、その前にしなければならないことがありました。
肩にある鉢伏山荘から0.6km下ったところに、
平成29年3月に起こった長野県防災ヘリ「アルプス」墜落事故現場があります。
犠牲になった隊員皆さまの菩提を祈り、読経いたしました。
下山後、無事の登拝を感謝し、
牛伏寺さまへ参拝いたしました。
善光寺に大般若経を納める牛がこの場所で伏せってしまったという寺伝があります。
松本平を代表する名刹です。
車でないとなかなかお参りするのは大変ですが、
ぜひお参りしてみてください。